「サードプレイス」どころじゃない。

「サードプレイス」どころじゃない。

「我々が提供しているのはコーヒーではなくサードプレイス(自宅や職場・学校以外のくつろぐ空間)である」

そんな理念のスタバですが、私が長年通っていた築地のお店は、ここ1年で外国人観光客がメインになり、もともと店舗が狭いということもあって、今では回転率重視の普通にコーヒーを売るだけのお店に様変わりしてしまいました。

まずは店内のレイアウト。

以前は二人掛けのテーブルがメインだったのですが、今ではそれが2つのみになり、店舗の中央には図書館のような長机がドーンと鎮座しています。(しかも長机はばっちりコンセントを塞いであります笑)

この店舗はインバウンドの恩恵をモロに受けていて、ほんの2年前は空いていた平日の午前中や夜の時間帯も、今では外国人観光客で常に満席状態。

訪日外国人も以前は築地の場外市場から、来ても本願寺手前までのエリアだったのが、ここ最近は確実にその行動範囲が広がっています(笑)。

スタバの店内は人種のるつぼと化し基本的に混雑してカオス状態。

もうそこに、心安らぐ空間はありません(笑)。

こうなるともう、ドトールとかベローチェでいいかな、と思います。

そもそも店舗のキャパに対して来客数が圧倒的に多すぎるほど需給バランスが悪くなっているのですが、客観的に見てもこの店舗は明らかに以前よりも売上がアップしている。

店内に居心地の良い席はないので(笑)、顧客の回転もメチャクチャ早いです。

今の店内は基本的に外国人観光客がちょろっと休憩しながら次の観光先をスマホでチェックするスペースになっているだけ。

きっとこれまでこのお店を贔屓にしてきたロイヤルカスタマーは逃げてしまっていると思いますが、これまで以上に売上がアップしているのだからお店としては正しい選択じゃないかな、と思います。

これまでの常連客は皆、店内のレイアウトが変わった瞬間に気づきましたよ。

「あっ、サードプレイス捨てたな!」って(笑)。

長年通い続けた私のサードプレイスがなくなってしまったことは残念ですが、まぁこの立地だと仕方ないかな〜。

近くでもっと大きい箱に移転してくれればいいんですけどね。

それでも繰り返しになりますが、店舗の経営判断としての舵切りはこれが正解だと思います。

今後、もっともっと訪日外国人の数が増えるにつれて、国内の店舗ビジネスもこれまでとは経営の仕方がガラッと変わってくるのでしょうね。

国の政策として、2020年の目標4,000万人はまだ通過点ですよ。

その先は2030年の6,000万人です。(ちなみに現在世界一の観光大国のフランスは年間の外国人観光客数が8,000万人以上で今後の目標は1億人。)

きっと今年は訪日外国人数が3,000万人を突破しますが、日本国民の30%以上の数の外国人が当たり前にやって来る時代は、もう目と鼻の先です。

そんな時代に私達のビジネスはどう様変わりするのでしょうか。

しっかりとこの変化に対応できるようにアンテナをビンビンに張って準備しておこうと思います。