日々AI導入に関するたくさんのご相談をいただく中で、お話を聞いていると意外と知られていないのがChatGPTの初期設定について。
特に有料のTeamsプラン以外は初期設定の段階で、あなたが入力した内容は全て「AIが学習する」設定になっているので注意してください。
初期設定の変更は5分もかからず対応できるので、早速見直してみてくださいね。
AIに「学習させない」設定
まずはChatGPTを開いたら、画面右上に表示されているご自身の名前をクリックして、アカウント情報から設定を開きましょう。
続いて、設定→データコントロールを選択するとこの画面が表示されます。
このように、初期設定では「すべての人のためにモデルを改善する」がオンになっているので、これをオフにしましょう。
「すべての人のためにモデルを改善する」とはつまり、あなたの入力した情報がAIの学習に使われるということです。
この状態になっていることを確認してください。
これであなたの入力データがAIに学習されないようになりました。
特にビジネスで使用する際は、いろいろなデータをアップロードすることになりますので、気をつけてください。
30日間ルールにご用心
ただし、この設定をしたとしても、あなたの入力した情報は運営会社であるOpenAI社のデータセンターに30日間保管されます。
これは「何かトラブルがあった際に運営元がデータを確認できるようにするため」ということですが、このように考えることもできますよ。
↓
漏らしてはいけないデータがOpenAI(第三者)のサーバーに保管される
・・・これって立派な情報漏洩ではありませんか?
例えば秘密保持契約を結んでいる顧客から預かったデータを分析のためにChatGPTにアップする。
これも顧客のデータを第三者のサーバーにコピーしていることになりますよね。
なので、今後は顧客からデータを預かる際は、必ずAIにデータをアップしてもいいかどうか確認するようにしましょう。
顧客に未確認のデータは絶対にアップしないようにしましょう。
便利なAIも最終的にはそれを使う人間のリテラシー次第です。
しっかりとAIのリスクも理解したうえで活用してください。

プレシャスデイズ株式会社
代表取締役
学生時代よりTELアポ・飛び込みの営業を経験し、2010年にプレシャスデイズ株式会社を設立。BIGデータを活用した営業支援事業から現在は中小企業に特化した生成AI導入支援事業を展開。